これから生き残る職業・消える職業
インターネットを始め、IoTやAI、ロボットといったIT技術の進歩により、私達の生活は大きく変化を遂げてきました。
身近な物であればスマートフォンやタブレットなどに技術の進歩を感じやすいのではないでしょうか?
このように急速な発展を遂げた現代社会では、無人コンビニや自動タクシーなども話題となっていますが、ここで疑問になるのが「この先、コンビニの店員やタクシーの運転手といった職業は消えてしまうのではないか?」という点です。
これについてはオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が「あと10年で消える職業」を論文にまとめており、世界中で話題となりました。
今回は、IT技術の発展により消えてしまう職業と生き残る職業の違いについて解説していきます。
消える職業
では実際にAIやロボットに仕事を奪われてしまうのは、具体的にどのような仕事なのでしょうか?
いくつか具体的な例をいくつか挙げてみたいと思います。
- テレフォンオペレーター
- 証券、保険、金融会社や銀行の審査
- レジ係
- データ入力
- 一般的な事務
- ホテルの受付
- 農業労働
- スポーツの審判
これらの仕事に共通しているのは「決まったパターンを繰り返す」「コンピュータやAIが監視・判断すれば済んでしまうものが多い」という特徴です。
実際に身近な所でもセルフレジが導入されている小売店は多く、レジ打ちの仕事は大幅に数が減っているのが現状です。
それに加えて、AIがビッグデータを解析できるようになったことも大きな要因の一つです。
これまでは不可能だった膨大なデータ量をAIが処理できるようになった結果、パターン化が不可能だと思われていた仕事をパターン化することが可能になりつつあるのです。このまま技術の進歩が進めば、更に多くの職種がAIによって仕事を奪われてしまうかもしれません。
生き残る職業
逆に生き残る職業にも共通の特徴があります。
生き残る職業の具体例としては、
- IT技術関係
- マンガ家
- ミュージシャン
- 映画監督
- カメラマン
- デザイナー
- ゲームクリエイター
- 教師
- 保育士
- 医療関係
などが挙げられます。
これらの職業に共通しているのは「AIやコンピュータが苦手としている芸術的・創造的な活動」や「人との関わりが重要視される職業である」という点です。
IT技術関係者に関しては、AIやIoTを開発・運用する上で必ず必要な存在ですので、まず消えるということはないでしょう。
その他のクリエイティブな仕事に関しても、抽象的な表現や概念を取り扱う職業になるため、AIには不可能な仕事です。
教員や保育士のように「何かを教える」というだけの仕事であればAIにも可能ではありますが、それ以上に生身の人との関わりや安心感を与える事はAIやロボットには成し得ません。
今後は、単純な作業やルーティン化が可能な仕事をAIやロボットに任せて、よりクリエイティブな仕事に取り組むことが新時代を上手く生きる秘訣となるでしょう。
これから自分の将来や職業を考える機会がもしあるのであれば「AIやロボットに使われる」仕事ではなく、「AIやロボットを使う」仕事に就くというのも一つの判断基準となるかもしれません。